瀬戸内国際芸術祭、その効果

瀬戸内に育った者として、昨年行われた瀬戸内国際芸術祭の開催は喜ばしいことだった。
瀬戸内海の島々を巡り、各島々に設置された現代アートの作品を巡っていくというコンセプト。
過疎に悩む瀬戸内の島々にとって、初めてともいえる一大プロジェクトとなった。
このイベントには、岡山に拠点を置くベネッセグループの出資によって実現可能なものとなった。
それぞれの島には固有の文化があり、作品鑑賞だけでなくそれぞれの島の風土を楽しむというのも目的の1つだ。
中心は現代アートの聖地としても有名な直島だ。ベネッセハウスミュージアムや家プロジェクトなどで人気を博している。
東京出身の友人も、瀬戸内国際芸術祭に足を運んだ1人でこのイベントを大いに楽しんだそうだ。
直島に1泊したのだが、その雰囲気に魅了され直島になら住んでもいいかもと言っていた。
アートを通じて島々の魅力を知ってもらうという初めての試みは大成功に終わった。
経済効果は約111億円にも上ったという。が、問題点も挙げられる。
観光客が一部の島に集中し過ぎ、他の島々はあまり人が集まらなかったという点だ。
元々アートに力を入れていた直島はともかく、なぜここにこの作品があるのかという明確な理由と説明が不足しており島と馴染んでいないという厳しい感想もあった。
その批判を課題として受け止め、2013年に開催される次回の瀬戸内国際芸術祭は来てくれた人たちに満足してもらうよう取り組んでいかねばなるまい。
次回の芸術祭は、7つの島以外にも希望する他の地域の参加も検討するとのこと。
実は筆者の本籍は瀬戸内海のとある島にある。
今回の瀬戸内国際芸術祭には参加していなかったが、Uターンした島出身者による有志らが次回この島でも作品展示したいと誘致に向けて取り組みを始めている。
瀬戸内海の島々は、過疎による高齢化、人口減少という深刻な問題を抱えている。
少しでも島を知ってもらい、観光に来てもらえればとみんな願っているのだ。
2013年度も、瀬戸内国際芸術祭もどうぞ皆様、よろしくお願いします。

This entry was posted on 日曜日, 12月 18th, 2011 at 11:12 AM and is filed under DIARY. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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